夕闇の街を背に、遠く旅立つ夜汽車。多くの人々の思いも乗せて走る姿は、目に触れるだけで心に響くものがあります。本書はそんな夜汽車にスポットを当てました。夜汽車が消えてしまわぬようにと思いを込めて……。ヨーロッパを走る国際夜行列車の旅や、米屋・斉木それぞれの夜汽車への思いを綴った「少年たちのあけぼの」なども収録。*1999年初版発行・A4版/96頁(弘済出版社 現・交通新聞社)